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確定申告と医療費の情報専門は「確定申告と医療費のワザ」
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最近のニュースでは、診療報酬が変わるらしいですね。薬価が下がるとか。つまり、医療費がすこーし安くなる・・・(ハズ)。病院通いには、嬉しい話ですが、それでも、医療費は馬鹿になりません。
乳幼児は、すぐ体調が変わるし、元気な子供は怪我が多い。大人になれば、勤め先で風邪をもらったり、ストレスで体調を悪くしちゃう方も。
女性であれば、出産や更年期で婦人科にかかりますよね。高齢者ともなれば、財布やカード入れは、病院・医院の各科の診察券が揃ってるわなんて猛者もおられるかもしれません。
誰もが関わる、この医療費ですが、今年は特に、医療費がかかった・・・なんて場合、確定申告で来年度がちょっぴりお得?!てなことがあるかもしれません。
確定申告と医療費って関係があるの?って思われた方、確定申告は、税金をおさめるためのものですが、その前に国民には色んな控除があるのです。その中に、医療費控除というものがあります。
サラリーマンやアルバイト・パートなどの給与所得者の場合、会社で年末調整があると思いますが、もし、医療費がたくさんかかった時は、確定申告をすれば、税金の還付又は軽減が受けられるかもしれませんよ。
ちなみにその場合に使う申告書は申告書Aですからね。
この確定申告の医療費控除ですが、本人の医療費だけでなく、生計を共にしている家族の医療費も計上できます。
つまり、Aさんというサラリーマンがいるとして、このAさんの奥様のBさんや子供のCちゃん等、扶養者の医療費も計上できるわけです。
嬉しいことに、共働きの夫婦で妻が扶養家族からはずれていても、妻の医療費を夫の医療費と合算することができます。
うちの医療費が馬鹿にならないとお嘆きのアナタ!
自分たちの一年分(1月1日から12月31日まで)の病院でかかったお金を計算してみましょう。医療費控除ができるかもしれません。
この医療費控除を受ける場合必要なものは
◎源泉徴収票
◎病院の領収書や薬局のレシートなど
◎保険金支払明細書(保険金を支払った保険会社などでもらいます)
◎医療費控除の内訳書(申告書といっしょにもらえます)
になります。
病院の領収書や薬局のレシートはなくさないように、一年分を封筒やファイルに保存する癖をつけておきましょう。
医療費が十万円以上かかれば、医療費控除は受けられます。
「そこまで、かかってないや」
と言う方でも、所得が200万以下の場合、総所得の5%医療費がかかれば、確定申告できるので、通院が多い、もしくは入院をした独身の方は当てはまるかもしれませんよ。
実は、去年、医療費がたくさんかかった。もしくは、数年前に医療費がかかった年があったのに、確定申告していなかったと悔やんでいる方もおられるかもしれません。
そんな方のための救済処置があります。過去5年間にさかのぼって医療費控除の申告できます。
また、医療費控除だけなら、確定申告の期間以外でも一年中受け付けているのです。
この医療費控除ですが、還付金とごっちゃに考えられている方もおられるようです。
医療費控除は、所得控除です。所得控除とは、税額計算の基となる所得金額から控除されるものになります。丸々、お金が振り込まれてくるというわけではありません。
ちなみに、還付金の計算は
=医療費控除額×自分の所得税率×0.9(平成18年定率減税分)となるそうです。
医療費として認められるものは、病気の治療を目的として、医師・歯科医師・鍼灸師・指圧師などの資格のあるものが行いまたは指示する、診療・治療・療養のため、直接必要な支出です。
また、保健師、看護師、准看護師、助産師による療養上の世話や介助や介護保険法関連の介護支援費用なども対象になるようです。
治療のために、マッサージや鍼灸を受けられる場合、「保険適用あり」と看板がかかった整体院に行くことをすすめられると思います。そこで、治療を受けると医療費に入るということになるわけですね。
医療費といえば、よく聞くのが、これ(治療とか処置のこと)は、保険の適用になるかどうかなんて話がありますよね。
例えば、歯の治療で、これは保険適用・見栄えがいい義歯は保険適用外のものもあるなんていいます。
この場合、見栄えのための矯正や義歯だと、医療費に入れられないといわれるかもしれません。事前に確認しておくと、確定申告時に楽ですよ。
人間ドッグは医療費に認められるでしょうか?
もし、その時に病気が見つかって治療するのであれば、医療費に認められます。
しかし、幸いなことに病気がなく、健康ということであれば、治療が行われたわけではないので、医療費に入らないのです。
同じく、命に関わらないとされる、整形手術なども省かれます。
通院の交通費は、医療費に入るそうです。しかし、自家用車のガソリン代や緊急以外のタクシー使用は認められないとされています。
医療費として認める境界が難しいからでしょうね。長く通院して交通費が馬鹿にならない場合、公共機関の利用がいいでしょう。
特別な治療のため、遠くの病院に通わなくてはいけない人や、子供に付き添わなくてはいけない大人の人にとって、交通費も医療費に入れて、確定申告できるってありがたいですよね。是非、活用してください。
入院などの場合は、自分が入っている医療保険からお金を受け取ることもあります。
その場合、支払われたお金を医療費からマイナス(-)しなくてはいけません。
出産の出産一時金も同様になります。
例えば、2つの病院で治療を行い、それごとに保険金がおりたとします。
A病院 医療費 40万円 保険金45万円
B病院 医療費 20万円 保険金10万円
この場合、確定申告する医療費は
A 病院 40万円−45万円 = −5万円ということになり、申告するのは0円
B 病院 20万円−10万円 = 10万円
で、確定申告する医療費は10万円ということになります。
病院の領収書同様に、保険会社の支払い書も大切に保管しておきましょう。
ご出産された方は、この年、医療費がたくさんかかったと思います。是非、確定申告にチャレンジされてください。
出産前後にばたばたして、出産一時金の支払い書を紛失する人もいるそうですが、ちゃんと保管されていますか。
出産前の検診でかなり医療費がかかっていますから、かかった費用・もらった保険金はきちんと把握しておかないと、勿体無いですよ。
医療費は通院のための交通費を入れることはできますが、里帰り出産の方の交通費は、医療費に入れて確定申告することはできません。
また、妊娠検査薬の購入費用や無痛分娩講座への出席費用、出産時に頼んだ子供の世話代なども医療費には入りません。
でも、出産時の家族のタクシー代などは、緊急性を認められて医療費に入るそうですよ。
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